電気火災に注意を

query_builder 2026/07/02
電気火災に注意を

総務省消防庁の統計(令和6年版消防白書など)では、全火災の主な原因のランキングは、①たばこ②たき火③コンロ④電気機器/配線関連⑤放火(疑い含む)だそうです。

建物火災では順位が変わり、①こんろ②たばこ③電気機器④ストーブ⑤配線器具という順位になるそうです。

倉敷市のHPにありますが、令和7年の倉敷市消防局管内における建物火災61件のうち、電気関係(電気機器、電気装置、配線器具、電灯・電話等の配線)が原因となった火災は15件あり、建物火災における原因の1位となっています。

驚きですね・・・。それだけ電気の使用が増えていることの表れかなとは思いますね。


https://www.city.kurashiki.okayama.jp/anzen/shobo/1006836/1013341/1019955.html


最近は充電するものが増えてきているのも一つの要因かと思いますので、今日はコラムでもお伝えしている蓄電池と誰もが持っているだろうと思われるモバイルバッテリーの違いについてお伝えしたいと思います。


住宅用の蓄電池と、スマートフォンやモバイルバッテリー(持ち運び用の蓄電池)は、どちらも同じ「リチウムイオン電池」というグループに属していますが、実は「内部の化学物質」や「安全対策の仕組み」が全く異なります。




1. 住宅用とスマホ用(モバイルバッテリー)の「仕様と安全性」の違い


同じリチウムイオン電池でも、重視される性能によって中身の素材(正極材)が使い分けられています。


【住宅用蓄電池:絶対的な安全性を最優先】


住宅用は「家族が暮らす家の中に10年〜20年という長期間置き続ける」ため、何よりも絶対的な安全性と寿命が求められます。 そのため、現在主流となっているのは「リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)」という素材です。このリン酸鉄系は、万が一内部でショート(短絡)が起きても、熱暴走(酸素を放出して激しく燃え上がる現象)をほとんど起こさない非常に安定した結晶構造を持っています。 さらに、何重もの強固な金属ケースでバッテリーセルを保護し、24時間体制で電圧や温度を管理する高度な制御システム(BMS)が組み込まれているため、極めて安全性が高いのが特徴です。


【スマホ・モバイルバッテリー:軽さと小ささを最優先】


一方で、スマホやモバイルバッテリーは「毎日持ち運ぶために、小さくて軽いこと」が最優先されます。 そのため、エネルギーをギュッと凝縮できる「コバルト酸リチウム(LCO)」という素材が主流です。

しかしこの素材は、熱や衝撃、過度な充電に対してデリケートで、内部ショートを起こすと一気に数百℃まで温度が跳ね上がる「熱暴走」を起こしやすいという弱点を持っています。 住宅用と違い、持ち運ぶため常に落下や圧迫のリスクに晒されている点も、火災に繋がりやすい要因となっています。



2. どのようなものを購入すれば良いか?(選び方の基準)


電気火災のリスクを避けるために、私たちが購入時にチェックすべきポイントは明確です。


【モバイルバッテリーやポータブル電源の場合】


  • 「PSEマーク」が必ずついている製品を選ぶ 日本では、電気用品安全法に基づき、国の基準をクリアした製品に「PSEマーク」の表示が義務付けられています。ネット通販などで極端に安く売られている海外製のノンブランド品には、このマークがなかったり、偽造されていたりするものがあるため絶対に避けてください。

  • 信頼できるメーカー製( Anker、エレコム、大手国内家電メーカーなど)を選 安全な製品は、万が一バッテリーに異常が起きたときに電気を遮断する「保護回路」が非常に精密に作られています。また、最近は持ち運び用のポータブル電源でも、住宅用と同じ安全な「リン酸鉄リチウム」を採用した製品が増えているため、それを選ぶのが最も確実で安全です。


【住宅用蓄電池の場合】


  • 「JET認証」を取得しているか確認する 日本の厳しい安全基準や性能試験をクリアした証である「JET部品認証」や「JETシステム認証」を取得している国内大手メーカー(パナソニックやオムロンなど)の製品を選べば、安全性において間違いありません。


3. 火災を防ぎ、長持ちさせる「正しい使い方」


リチウムイオン電池のトラブルは、日頃の扱い方を少し変えるだけで劇的に減らすことができます。


  • 充電器やケーブルは必ず「純正品」か「メーカー指定品」を使う スマホやモバイルバッテリーの火災原因で特に多いのが、100円ショップやネットで買った安価な非純正のACアダプター(充電器)を使っているケースです。電圧や電流をうまく制御できず、バッテリーに過度な負荷(過充電)がかかって発火する事例が多発しています。

  • 「過充電」と「ながらスマホ」を避ける 100%まで充電が完了しているのにプラグを差しっぱなしにして放置したり、充電したまま重いゲームや動画視聴を続けたりすると、バッテリーが異常に発熱します。これが劣化を早め、発火のリスクを高めます。

  • 衝撃を与えない・強い圧力をかけない スマホを頻繁に落としたり、ズボンの後ろポケットに入れたままお尻で踏んで強い圧力をかけたりすると、内部の絶縁シートが破れてショートする原因になります。

  • 高温になる場所に放置しない リチウムイオン電池は熱に非常に弱いです。真夏の車内、直射日光の当たる窓際、ストーブの前など、温度が高くなる場所には絶対に置かないようにしてください。


まとめ


住宅用の蓄電池はもともと極めて安全な構造で作られていますが、身近なスマホやモバイルバッテリーは「選び方や扱い方ひとつで火を噴く危険がある」ということを意識しておく必要があります。

「信頼できるマーク付きの製品を選び、純正の充電器で、熱を持たせないように使う」。この基本を守るだけで、お家の中の電気火災リスクは大幅に下げることができます。

便利なものだからこそ、上記のようなものを選び、使い方にも注意をしましょう。

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ひだかや株式会社

住所:岡山県倉敷市西富井1076

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